• ¥ 2,200
  • 古都に集う表現者による麗しく静寂な音宇宙 規格外の音楽家沢田穣治(cb)と古都に縁りの高木正勝(pf)、渡辺 亮(per)、馬場孝喜(g)を集い結成した“Closeness Ensemble of Kyoto"のセカンドアルバム。 沢田穣治が長年思い描いてきたECMをマイルストーンにした表現の到達点的でもあります。 4人の役割が生かされ、大地の静寂の中で鳴り響く音宇宙によってもたらされる未知なる存在のフィルターとなる奇跡の瞬間がここにある。 [ WaBaSaTa Ⅱ ] Closeness Ensemble of Kyoto UKSL-0002 https://www.unknown-silence.com/uksl-0001-3 タイトル: [ WaBaSaTa Ⅱ ] / Closeness Ensemble of Kyoto 価格:¥2,000 (税抜) 規格番号:UKSL - 0002 POS/JAN:4525118087935 CD発売:2020月9月1日 iTunes他デジタル配信:2020年8月19日 https://columbia.jp/prod-info/COKM-42807/ 01 Oração da manhã 02 World begins to move 03 Time Rag 04 A stray person or thing 05 Go off on/at a tangent 06 Road to the future- 07 Hora monocromática 08 Silence - プロデュース 沢田穣治 (Unknown Silence) - コ・プロデュース Closeness Ensemble of Kyoto, 森崇 - Closeness Ensemble of Kyoto  沢田穣治 [ コントラバス ]  高木正勝 [ ピアノ ]  渡辺亮 [ パーカッション ]  馬場孝喜 [ ギター ] - 録音 + ミックス + マスタリング at studio Bosco滋賀  森崇(Bosco Music. Unknown Silence) - アートディレクション & デザイン  株式会社ハイファイカンパニー (水田十夢 & 入江澄穂) - 写真 森崇 沢田 穣治 (音楽家)  “Closeness Ensemble of Kyoto”沢田穣治が思い描いてきたECMをマイルストーンにした表現の到達点でもあります。京都に移住した頃、「規格外の音楽家」として雑誌に取り上げていただく機会がありそれ以後キーワードにしております。「規格外」その始まりは少年時代に開催された万博での体験がわたくし沢田の人間形成の原点になっています。武満徹氏の音楽と出会い、バシェ音響彫刻と出会い、岡本太郎氏の太陽の塔と出会い、世界の現代音楽と出会い、民族音楽と出会い、出会いをあげれば枚挙に遑がありません当時の体験が今思えば垣根なく表現をする「規格外」の所以、未知の物への想像の出発点になったと思います。その後、より自由であり静寂でありシンプルである美しい音楽、弊社レーベル名にもなったUnknown Silenceな音楽との出会いがありました。それは西ドイツミュンヘン発信のECMというレーベルでした。いままで自分が求め溜めていたものが一気に噴出されるが如く毎回発信される音楽に心酔しました。音楽的な魅力とともに録音されたアルバムの一貫したコンセプト、独特のECMサウンドに嵌っていきました。その青年期に培った音楽感からか、以来、多種多様な音楽に魅せられ制作させていただける機会を沢山頂くようになり、気がつけば自分自身がカテゴライズできない音楽家になっていることに気づいた訳でもあります(笑。 さて“Closeness Ensemble of Kyoto”に関してお話を戻します。長きに渡り音楽に関わり世界に発信でき得る日本ならではの音楽は何なのかと模索し続けてきました。もちろんショーロクラブ の活動は今もその最たるものでありますが、若き日に出会ったECMの音楽をマイルストーンとするヴィジョン、それが何と京都に移住したことにより全ての要素が重なり結実しました。それは琵琶湖を臨むstudio BOSCOにて映像音楽の制作に集まった音楽家(高木正勝 pf 、馬場孝喜 g 、渡辺亮 perc 、沢田穣治 cb)により生まれた“Closeness Ensemble of Kyoto”であります。 スタジオ主宰のエンジニア森崇氏の音の役割も多大で思い描き求めてきたサイレンスな音楽を発信出来るアンサンブルが誕生いたしました。“Closeness Ensemble of Kyoto” 「WaBaSaTa II」耳を澄ましそっと気持ちを添えて聴いていただければです。 Beautiful and quiet sound universe by the artists who gather in the ancient city. Closeness Ensemble of Kyoto As a milestone, this is the goal of the expression that Jyoji Sawada envisioned with ECM. When I moved to Kyoto, I had the opportunity to be featured in magazines as a "nonstandard musician," and I have used it as a keyword since then. “Nonstandard” At the beginning, my childhood experience at the Expo was the origin of my character building. I met Toru Takemitsu's music, Bache sound sculpture, Taro Okamoto's Tower of the Sun, contemporary music in the world, and folk music. I have experienced so many encounters. I think that the experience at that time was the reason for "out of the standard" that expresses without barriers. I think that was the starting point for the imagination of the unknown. After that, I met more free, quiet, simple and beautiful music, "Unknown Silence" like music that became the name of our label. It was a label called ECM from Munich, West Germany. It seems that what I have accumulated until now is blown out at once. I was fascinated by the music that was sent each time. The album with a consistent concept was recorded with musical appeal and I got into a unique ECM sound. With the music feeling cultivated in my youth since then, I have been given many opportunities to be attracted to and produce a wide variety of music. I then realized that I became a musician who could not categorize. lol Now back to the Closeness Ensemble of Kyoto. I have been involved in music for a long time and I have been searching for the music that is unique to Japan, the music that can be sent to the world. Of course, Choro Club's activities are still the best. However, as a milestone, the vision of ECM music that I met on a young day and all the elements overlapped and resulted in fruit when I moved to Kyoto. It is the Closeness Ensemble of Kyoto born by MasakatsuTakagi pf, Takyoshi Baba g, Ryo Watanabe perc, Jyoji Sawada cb. These musicians gathered at a studio BOSCO overlooking Lake Biwa, for video music production. Takashi Mori, the engineer of the studio, also plays a huge role in the sound. Due to that, we have created an ensemble that can transmit the silence music that I have envisioned.

  • ¥ 2,200
  • 伊藤若冲の作品からインスパイアされた二十五絃箏楽曲「モノクロームな極彩色」を収録、 CDジャケットには海洋堂の凄腕造形師、古田悟郎氏の伊藤若冲ニワトリを起用。 商品詳細 https://www.unknown-silence.com/uksl-0003-2 「モノクロームな極彩色」 作曲 / 沢田 穣治 モノクロームから感じるシンプルさを描ければと思って作品に取り掛かりました。単色だからこそ想像を掻き立てられ、その本質には鮮やかな極彩色の絵を描く秘密が隠されているのでは、そしてまた極彩色の中にもモノクロームの表現と同じ本質を見ることができます。深く洞察することでその本質は独立するも、それぞれが糸で繋がっているかのように思えてきました。その思いは伊藤若冲の絵にも感じ感銘を受けました。そして自分にも音楽でも描けないかとの思いを音で綴った作品になりました。モノクロームな極彩色な音になっていることを祈りつつ。 - プロデュース 沢田穣治 (Unknown Silence) - 沢田穣治 [ コントラバス . ピアノ(06) ] - 山本亜美 [ 二十五絃箏 ] - 録音 + ミックス + マスタリング at studio Bosco滋賀  森崇(Bosco Music. Unknown Silence) - アートディレクション & デザイン  株式会社ハイファイカンパニー (水田十夢 & 入江澄穂) - 写真 白川重基 【フィギュア造形】 「伊藤若冲作南天雄鶏図」古田悟郎(海洋堂) 【special thanks 】 株式会社海洋堂(古田悟郎、白川重基、宮脇修一) 伊藤謙、長谷川 義則

  • ¥ 2,200
  • Ensemble Sonora   Baschet Sound Sculpture [Wind blows from west to east ] 1970年大阪万博で展示されたバシェ音響彫刻の修復プロジェクトの中で生まれた 京都市立芸大の研究チーム結成されたアンサンブルソノーラ。 録音には七色のボイスを駆使した歌姫「おおたか静流」がゲストで参加 素晴らしいバシェ音響彫刻とのコラボを展開! アルバムには音楽家沢田穣治作曲によるロームシアターで初演された [Wind blows from west to east ](西から東へ風が吹く)が収録されている。 以下沢田ライナーノーツ 少年期の沢田が大阪万博で体験したバシェ音響彫刻の響き。そして太陽の塔。万博会場の至るところから流れる不思議な音楽、当時の少年の感性に多大な影響を与えたことは疑いもなかった。 それは幼少期から手塚治虫の漫画で培われてきた死生観とリンクしその限りない宇宙、生命、この世界を創造した大きな存在への畏敬を感じ出し、その無限の恐怖と命の儚さを想起させる異様な存在感の太陽の塔とともに万博で触れたバシェ音響彫刻の響き、そして名も知らずに聴いた武満徹作品。 その体験こそ音楽による自分探しの旅の始まりだったように思います。 その後歳を重ね当時の音響彫刻との出逢いが忘れられず96年頃音響彫刻がどのような状態なのかと思い万博記念館を訪ね、資料も探しました。 思い果たせず翌97年、万博へのオマージュのアルバム「EXPO’70」を発表。 収録曲には、少年期に聴いた音響彫刻の響きの記憶を辿り、すでに聴くことが叶わない響きを想起し制作した「鉄音の記憶」があります。 高度成長期、未来への希望に溢れ大人たちが生き生きしていたことは子供の自分にも伝わってきましたし、そのような素晴らしい大人達がいたことは子供達に素晴らしい夢を与えた事は間違いありません。 そして長年のささやかな思いは叶うと言いますか、数年前京都に移住したことで思いがけずバシェ音響彫刻の修復プロジェクトを知りそして当時バシェのアシスタントとして関わった川上格知さんにもお会いでき素晴らしい出逢いと再会の機会を与えられました。 40数年を経てバシェのプロジェクトに参加できたこと、この上ない喜びと共に感謝です。 アンサンブル ソノーラ バシェ音響彫刻 1[ Noise from another Dimension ] composed by Ensemble Sonora 2 [Monotone] composed by Ensemble Sonora 3 [Paintings that can only be seen from Afar ] composed by Ensemble Sonora 4  [Wind blows from West to East 1st movement ] composed by Jyoji Sawada 5  [Wind blows from West to East 2nd movement ] composed by Jyoji Sawada 6   [Wind blows from West to East 3rd movement ] composed by Jyoji Sawada 7  [Invisible Garden ] composed by Ensemble Sonora 8  [Voz Sagrada] composed by Ensemble Sonora. Sizzle Ohtaka produced by Jyoji Sawada co.produced by Takashi Mori , Ensemble Sonora ensemble sonora 沢田穣治 Jyoji Sawada 渡辺亮 Ryo Watanabe 岡田加津子 Kazuko Okada おおたか静流 sizzle ohtaka [ Voz sagrada (voice) ]  Recorded at 京都市立芸術大学  Recording. Mixing. Mastering :森 崇 Takashi Mori product planning :Jyoji Sawada. Takashi Mori. Ensemble Sonora art direction & design:Hi-Fi Company Ltd.(Tom Mizuta & Sumiho Irie) UKSL-0001 UNKNOWN SILENCE Nowhere Music inc. バシェ音響彫刻「勝原フォーン」  演奏:「アンサンブル・ソノーラ」沢田穣治・渡辺亮 2020年5月1日 川崎市岡本太郎美術館「音と造形のレゾナンス」展の 展示空間のなかで収録された映像が公開されました。 緊急事態宣言延長で長らく閉館中でした 岡本太郎美術館ですが、解除に伴い6月1日から開館予定になりました。 開催中のバシェ音響彫刻「音と造形のレゾナンス」展も観れるようになります。 ■限定10枚です! 7月12日まで開催される岡本太郎美術館 でのバシェ音響彫刻「音と造形のレゾナンス」展の開催中購入された方に入場券をプレゼントします!! https://www.youtube.com/watch?v=91jh3OvW-w4&feature=youtu.be

  • ¥ 2,200
  • 石垣在住の隠れた逸材 八重山への思いを唄い続けてきた高木真知子  ファーストアルバムです。 八重山で古から唄われている古謡が、彼女の心と身体を通し八重の島々に響きます。 西表、石垣での日々の暮らしの中で 生まれたオリジナル「あわうた」「ひふみ祝詞」も必聴!! YouTubeで「あわうた」のご視聴も可能です✨ https://youtu.be/T6XmKw5deyU

  • ¥ 2,500
  • 実り豊かな、音楽の楽園。装飾的な即興性を重視し、生まれた旋律の原理が支配する麗しい音の宇宙。規格外の活動で独自にシーンを牽引してきた鬼才「沢田穣治」が古都に集った創作家 たち、高木正勝(pf)、渡辺 亮(per)、馬場孝喜(g) と『大地の祭礼』を催した。親密な音の往来に分 け入り、未知の喜びを感じることのできる奇跡 ! https://www.youtube.com/watch?v=VxFeqJgiizI&feature=emb_logo 【TRACKS】 01. Beginning of history 1:07 02. Insects wake up in spring 6:19 03. Spring breath 5:08 04. Noite enluarada 5:56 05. Como o tempo passa 5:44 06. Cavalo azul 6:07 07. Beginning of a strange time 1:45 08. Strange time 7:33 09. pureza 7:31 10. Closeness 5:27 Produced by Closeness Ensemble of Kyoto Concept leader: Jyoji Sawada All Music written by Closeness Ensemble of Kyoto (except Tr. 02, 10 Maiko + Closeness Ensemble of Kyoto) Closeness Ensemble of Kyoto are : Jyoji Sawada: contrabass Masakatsu Takagi: piano Ryo Watanabe: percussions Takayoshi Baba: guitar Recorded at studio BOSCO, Shiga Recording, Mixing & Mastering Engineer: Takashi Mori (BOSCO MUSIC) A & R Director / Product Planning: Makoto Miyanogawa (SONG X JAZZ Inc,.) Cover photo: Kiyotaka Yaguchi “Mabui” Reincarnation of souls in the Yaeyama Islands. / Layout: fischiff VERLAG

  • ¥ 2,100 SOLD OUT
  • すでに廃盤ですが再発までの在庫があと2枚ありました。 ときにグロテスクに、ときに美しく綴るポスト・フクシマの音風景。 ジャズに託された絶望と希望のマニフェスト。 2011.3.11- 巨大地震によって引き起こされた未曾有の事故から 1 年半。ジャズ はいま、何を語り、何を訴え、何を歌うことができるのか。鬼才コンポーザー / アレンジャー / ベーシスト沢田穣治がコンダクターをつとめ る「NØ NUKES JAZZ ORCHESTRA」(ノー・ニュークス・ジャズ・オーケストラ)。 沢田の呼びかけにより、旧知でもある芳垣安洋(ドラムス)、岡部洋一(パーカッション)をリズム隊に迎え、沢田のサウンドには必須の弦楽ストリングス・クアルテットと、あらたに 管楽器隊としてサキソフォビア、ピアノには南博、自身も長年在籍するショーロクラブ、深い共演歴のあ るヘナート・モタ&パトリシア・ロバート、そしてヴォーカルには、おおたか静流 とアン・サリー、ベルギーからはエリック・レニーニ、フランス・パリからはノエル・アクショテ、英国からはサイモン・フィッシャー・ターナーが参加。 エンジニア陣には録音・ミックスに鎌田岳彦氏、マスタリングはオノ・セイゲン氏(サイデラ・マスタリング)を起用。 当代きっての辣腕を迎え、ときにグロテスクに、ときに美しく綴るポスト・フクシ マの音風景。ジャズに託された絶望と希望のマニフェスト。 ※ アルバム9曲目に収録されているアン・サリーをヴォーカルに迎えたソウル・フラワー・ユニオン、ヒート・ウェイヴのカヴァー曲「満月の夕」のビデオクリップです。主に2012年1月に行われたレコーディング・スタジオの様子を収めました。(ムービー撮影 : 三田村亮・栗原論、編集 : 栗原論 ) Production Note [NØ NUKES JAZZ ORCHESTRA] 制作ノート 2011年3月11日の東日本大震災以降、私たちは音楽家・沢田穣治氏を中心にさまざまなアーティストたちとともに、自分たちがこうした事態を前に一体何ができるのかを自問してまいりました。 そして、音楽に関わっている以上、言葉ではなく、音楽そのものを通じて、この1年半余りのさまざまな出来事や、個々人の感情、あるいは思考の起伏に、ひとつのかたちを与えることが、わたしたちにできることだと考えるにいたりました。 あわよくば、それが美しいかたちをとって立ち現れることを願いながら、本作の制作は進められました。ここには、言葉で結論づけられるような「答え」はありません。むしろ、聴かれた方の胸の内に何かしらの「問い」が宿るようにとの願いとともに、本作「NØ NUKES JAZZ ORCHESTRA(ノー・ニュークス・ジャズ・オーケストラ)」は出来上がりました。 <参加アーティスト>  沢田 穣治 : コントラバス  芳垣 安洋 : ドラムス  岡部 洋一 : パーカッション  馬場孝喜: ギター サキソフォビア  井上 "JUJU" 博之 : バリトン・サックス、フルート  岡 淳 : テナー・サックス、フルート  緑川 英徳 : -アルト・サックス  竹内 直 : テナー・サックス ショーロクラブ  秋岡 欧 : -バンドリン  笹子 重治 : ギター  沢田 穣治 : コントラバス  越川歩ストリングス・クアルテット  アン・サリー : -ヴォーカル  おおたか 静流 : -ヴォーカル  ヘナート・モタ : -ヴォーカル、ギター  パトリシア・ロバート-ヴォーカル、パーカッション  ノエル・アクショテ : -ギター  東野珠実 : -笙  エリック・レニーニ : -ピアノ  南 博 : -ピアノ  サイモン・フィッシャー・ターナー : -サウンドスケイプ  渡辺 亮 : -パーカッション < 録音データ >  録音 : 2012 年 1 月 5 日~9 日 サウンド・シティほか  録音 & ミックス・エンジニア : 鎌田 岳彦 ( foxyroom )  マスタリング : オノ・セイゲン ( サイデラ・マスタリング) 

  • ¥ 2,500
  • 日本を代表するブラジル音楽の鬼才の二人による ブラジルの大作曲家 アントニオカルロスジョビンへのオマージュ作品。 ストリングスのアレンジによってジョビンの世界に迫ります。 ライナーノーツ -そもそも、本作のアイディアはいつ頃できたものなんですか? 沢田穣治(以下:JS) 実は、それぞれがずっと長いこと温めてきていたアイディアなんです。ぼくはずっとジョビンの曲集をつくりたいと思っていたんだけれども、日本には歌える人がいないな、ってずっと思ってたんです。ところが今年、この人と一緒に仕事する機会があって、「あ、この人だ」と思って、それではじまった。 松田美緒(以下:MM) 私もブラジル音楽で一番最初に好きになったのはジョビンの曲で、ボサノバももちろん好きだったんだけけれども、シルヴィア・テリスとかエリゼッチ・カルドーゾなんかが歌ってるバラード、つまりカンサォンがすごく好きで、いつかそういう曲ばっかりを集めた曲をやりたいって気持ちをずっともっていたんです。 -いつ頃からですか? MM 10年前ですね。 -で、具体化したのが? JS ごく最近ですよ。やろうやろうっていいながら、ぐだぐだしているうちに体制も整ってきたので、夏くらいから本腰を入れてやりはじめました。もちろん、どういう音楽にしようっていうイメージはずっと温めてはありましたけどね。 -そのイメージというのはどういうものだったのですか? JS 室内楽的にやりたいということですね。ジョビン=ボサノバというイメージがあるけれど、そうじゃなしに楽曲としての魅力を全面に打ち出したかったんです。ハーモニーとメロディが絶妙なんですよ、ジョビンは。今回、アレンジしてみて、より一層そのことが再認識できました。アレンジをしようと思ったら、より深く曲を理解するじゃないですか。曲を理解したうえで、自分なりのものをどうやって加えていくかを具体的に考えていくわけですが、その過程で、納得するというか、「ほお」と感心するというか、そういう発見はずいぶんありました。実際にやってみた後では、やるまえにもっていたジョビンに対する当初の認識は、ずいぶん変わりました。「すごいなあ」、「やっぱり、この人しかいないんだなあ」という。 -そこのところ、もうちょっと詳しく教えていただけますか? JS 結局、これまでは、ずっとリスナーとしてジョビンに接してきていたということなんでしょうね。今は、彼のつくってきた作品を内側から「認識する」っていう感じですかね。うまく言えませんけど、「ああ、いいものを遺してくれたんだなあ」って、心の底から思うようになりました(笑)。 MM ジョビンの曲は聴いてる分には全然そうは聴こえないんですが、実はとても複雑なメロディーだったりするんですよ。複雑なのに、シンプルで美しくまっすぐに響いてくる。ですから、それをいかに自然に歌うかっていうのがとても大事なんです。ブラジルでは、これをなにごともないように自然に歌うわけですけど、その感覚で歌えないといけないんです。 -アルバムに収録した曲はどういう基準で選んだものなんですか? JS ふたりで、あれにしよう、これにしようって話し合いながら決めたんですけど、明確な基準はないです。ボサノバの方向にはあえて行かないっていう意識がそんなに強くあったわけでもないですが、メロディとハーモニーを重視して選んでいくと結果的にサンバ・カンサォンばかりになっちゃって、やっぱり、「ふたりとも、バラードが好きなんだな」ってことがわかってきて、ならばいっそのことサンバ・カンサォン集にしちゃえ、と。 -そもそもサンバ・カンサォンの曲と、ボサノバの曲って、音楽の構造上、違うんですか? MM 基本は、ボサノバはリズムとグルーヴを指すので、サンバ・カンサォンをボサノバで演奏することもできるんですけど、「イパネマの娘」みたいな感じにはならないんですよ。あれはやっぱりボサノバの曲なんですね。今回の作品で言うと、穣治さんがアレンジしたストリングスの存在が重要でしたので、その厚みとか豊かさに見合ったものを選んでいくと、やっぱりどうしてもカンサォンになってくるんですね。 -ストリングスのアレンジにおいて苦労した点とか、ありますか? JS 自分の色を出しすぎてしまうことによって、ジョビンの曲を壊してしまうことが一番怖かったですね。自分のなかのリスペクトをちゃんとアレンジのなかに反映させないといけないので、ある意味プレッシャーもありました。ですから、全体的に見ると、そんなには冒険はしていないんです。曲自体が素晴らしすぎちゃうから、ぼくの扱える技量のなかで最大限の敬意を払って作業したという感じです。 -松田さんはいかがですか? MM 私も同じですね。今回は自分のソロアルバムではなく、穣治さんとの共同プロジェクトですし、ジョビンというテーマを大切に扱いたいっていう思いは強くありました。ですから、発音も徹底的にカリオカ(リオ)の発音になるように細かいところまでかなり綿密にやったんです。カリオカの友達に手伝ってもらって、詩の朗読をかさねて、今まで「s」を「ス」って発音していたのを「シュ」で統一したりとか。というのも、今回取りあげた曲の歌詞は、ヴィニシウス・ヂ・モラエスだったり、ドローレス・ドゥランのものだったりと、もう歌えるだけで歌手冥利に尽きるというような名曲ばかりですから、自分の世界を表現するというよりは、ジョビンの世界をきちんと表現したいという気持ちが強かったんです。実際に新たに学ぶことばかりで、本当に勉強になりました。 JS ホントにそう。このアルバムをつくったことで知ったこと、理解できたことはいっぱいある。 -ジョビンが生きていて、このアルバムを聴いたら、何点くらいもらえそうですか? JS 「よくがんばりましたね」くらいですよ、きっと(笑)。ってか、生きてたら絶対やらないですよ、こんなこと。 MM えー、私は生きてたらお家に行って一緒に聴きたい(笑)! -実際、今回の作品において、どの程度までジョビンの遺したものに忠実なんですか? JS メロディとコードはほとんどいじってないですね。アレンジや間奏の形式といった部分は、定番といわれるようなものに即してやったものもありますけど、ストリングスの「積み」、つまり音の重ね方なんかは自分で全部考えました。とはいえ、どこまでがジョビン本人が残したものなのかを特定するのはなかなか難しく、その判断にはずいぶん悩みましたが、結果的には従来のやり方をあまり大きくは逸脱しないように心がけました。 -松田さんはいかがですか? 過去のレコーディングとかを参考にされたりは? MM 意識的に誰かのを参考にしたというのはないですね。やっぱり自分の感覚で歌わないと意味がないので。ただ、言葉の分けかたといった部分で、過去に聴いていた歌手の影響は無意識的にはあるかもしれませんけれど、意識して、というのはないです。むしろ、とにかくメロディーや発音、詩をどう言うかといったところに最大限に注意を払いました。 -いま伺ったお話を聞くと、もう1枚くらいはジョビン曲集がつくれそうですね。 MM 今回入れられなかった曲もあるので、絶対いつかやりたいって気持ちはありますし、ジョビンの音楽は、色んなアプローチが可能な、それこそ無限の宇宙みたいなものですから、そういうものとして、今後もさまざまなかたちでやっていきたいというのはありますね。 JS ただね、労力は大変なんですよ。ぶっちゃけた話、自分のアルバムをつくるよりも労力がいるんです。自分の曲をアレンジしたり演奏したりする場合は、自分のバランス感覚のなかでやればいいんだけれど、ジョビンという巨人が遺したこの偉大な遺産を傷つけちゃいけないと思いますし、それをアウトプットする責任とか怖さを感じながらの作業ですから、自分なりにとてつもなく神経を使うんです。振り返ってみると、アレンジの作業は、感動の連続でもあったし、同時に苦痛の連続でもありましたね。シンプルなコードにシンプルなメロディが乗っている曲のアレンジがまったくできなかったりとか。「どうしよう、どうしよう」って。だって、自分のアレンジで曲のクオリティが下がっちゃったらどうしようもないじゃないですか。せめて曲そのもの自体の良さがちゃんと伝わって、あわよくば、ぼくのアレンジによって、「この曲には、こんな側面もあったんだ」って思ってもらえればいいな、ってそんな感じですよね。やっぱりジョビンはレベルが違うんですよ、作曲家としての。 -アルバムの全体のイメージは、いわゆるブラジル的な南国的な印象とはちょっと違いますね。 JS 日本ではじめてのボサノバじゃない、ジョビン曲集ですから、リオのビーチのイメージじゃないことはたしかです(笑)。 MM わたしのイメージは、リオにあるチジュッカの森なんです。木々が鬱蒼と茂っていて、それぞれは南国の木なんですが、それらが折り重なることで複雑さが生みだされているっていう、そんなイメージです。光に満ちてはいるけれど、複雑な影のニュアンスがあって、それが精緻に構築されているような印象といいますか......ジョビンの曲って自然で開放的なんだけれども、同時に緻密なんですよね。ブラジルそのものです。生命力があって、そこにあらゆるものが含まれているような豊かさ、そういうイメージじゃないかと思っています。 interview: Kei Wakabayashi updated on August 31, 2010 Production Note [カンタ・ジョビン] 制作ノート 01. あなたがいたから - Por Causa de Você ( Dolores Duran / Antonio Carlos Jobim ) ドローレス・ドゥランっていう女性歌手が書いた歌詞で、大好きな曲です。とても女性的な歌で、ジョビンの曲のなかでもちょっと異質かなと思います。わたしのなかでは、どこか家庭的なニュアンスのある、さりげない歌だと思います。(MM) 02. 太陽の道 - Estrada do Sol ( Dolores Duran / Antonio Carlos Jobim ) これもドローレス・ドゥランの詩で、喧嘩をした恋人が、仲直りして太陽を見に行こう、って歌う歌です。これはとにかくメロディと歌詞とリズムの一体感がすごいです。(MM) ジョビンが弾き語りで歌ってるバージョンはあっという間に終わっちゃうんですよ。あっけないくらいに。なので、ここではちょっと自分の色を入れてやろうと思ってアレンジしました。6/8拍子 ともとれるし、2拍子とも3拍子ともとれるので、両方の要素を入れています。(JS) 03. モーホの嘆き- Lamento no morro ( Vinicius de Moraes / Antonio Carlos Jobim ) 映画「黒いオルフェ」のなかで使われた曲で、聴くたびに映画のシーンを思い出します。オルフェが死んだエウリディスを追って黄泉の国に行くストーリーですね。死んだ恋人の不在を嘆く、とても詩的な歌詞です。ヴィニシウスとジョビンがはじめて組んだのがこのときなんです。(MM) ジョアン・リラがギターで参加してまして、彼のギターのグルーヴが演奏の核になってますね。(JS) 04. あなたなしでは存在しない - Eu Não Existo Sem Você ( Vinicius de Moraes / Antonio Carlos Jobim ) ジョビンのなかでもっとも好きな曲のひとつで、歌詞はヴィニシウスです。シンプルなメロディだけど、深みがあって温かい。本当に偉大な曲だと思います。(MM) この曲のアレンジは考えました。シンプルすぎて難しいんです。ゼロで完成しちゃってる感じなので、そこに一滴自分の色を垂らすとそれで、曲が全部自分の色になっちゃうんですよ。曲のなかにいかにアレンジを沁みこませるか、そのアプローチの仕方で悩みました。(JS) 05. 最後の春 - Derradeira Primavera ( Vinicius de Moraes / Antonio Carlos Jobim ) 悲しい別れの歌ですね。正確に訳すと「最終章の春」ってニュアンスですが、メロディも哀切をきわめます。(MM) 20年前くらいに、ジョビンの曲とは知らずに聴いて「これはすごい歌だ」と感動した曲なんです。このプロジェクトをやることが決まったときにぼくが最初に挙げたのがこの曲です。「これ、歌ってね」って(笑)。(JS) 06. 白い道 - Estrada Branca ( Vinicius de Moraes / Antonio Carlos Jobim ) 名曲中の名曲ですね。「白い道 白い月/夜更けに あなたの不在が/歩いてく 歩いてく」。月を見ながら寒い町を歩くとぴったりですね。私はブエノスアイレスに行ったときずっとこれを歌ってました(笑)。(MM) 07. モヂィーニャ - Modinha ( Vinicius de Moraes / Antonio Carlos Jobim ) ヴィニシウスの名作ですね。心のなかが荒れ狂って、思うようにならない心を歌った、たったそれだけの曲なんだけど、メロディとの相性も素晴らしいんです。(MM) 「これ、私が歌ったらスゴイよ」って、彼女があんまり言うんで、「わかったわかった」って入れました(笑)。(JS) 08. あなたを愛してしまう - Eu Sei Que Vou te Amar ( Vinicius de Moraes / Antonio Carlos Jobim ) 昔から好きで歌ってきた曲ですけど、この歌詞って、普段の生活ではとても言えないような、歌でしか歌えない内容なんですね。こういう歌を歌うことで、自分のなかの何かが昇華されて、だからこそ生きていけるんだって感じがするんです。(MM) 09. ジェットのサンバ - Samba Do Aviao ( Antonio Carlos Jobim ) 飛行機がどんどん降下してリオに降り立つさまを歌った曲で、リオに帰っていくのが嬉しくて仕方がない、「会いたかったよ、リオ・デ・ジャネイロ!」っていう高揚感に満ちたです。この曲はジョビンが自分で歌詞を書いています。(MM) 大昔からジャズやっていた頃にやってた曲ですね。当時やってたジャズボサの曲のなかでも、これは、はじめて聴いた瞬間に「すっごいいい曲!」と感激したもので、思い入れもありますね。ジョビンが自分で歌ってるバージョンは曲の最後に「ヘイ、タクシー!」ってセリフが入るんですが、なんでタクシーなのかなって考えたら、空港に着いてタクシーを拾って家に帰るということだったわけです。(JS) 10. ルイーザ Luiza ( Antonio Carlos Jobim ) ジョビンが自分の娘に書いた曲で、歌詞もジョビンのものです。この曲のおかげで一時ブラジルでは「ルイーザ」って名前の女の子が一気に増えたといわれるくらいポピュラーな曲です。美しいセレナータで、結構難しい曲なんですけれども、ブラジルでとても愛されています。ジョビンの歌詞のセンスも素晴らしいです。(MM) interview: Kei Wakabayashi http://www.youtube.com/watch?v=UL4San_Ha5g 松田 美緒 Mio Matsuda 秋田生まれ、九州、京都育ち。ポルトガルの歌謡、ファドに自己表現の形を見出し、2003 年、リスボンに留学。ファドをはじめポルトガル語圏の様々な音楽文化を習得し、カーボ・ヴェルデに歌手として滞在。大西洋の音楽世界をテーマに、ブラジルのショーロの音楽家と作った「アトランティカ」(2005)でビクターよりCD デビュー。以後、「ピタンガ!」(2006)、「アザス」(2007)をブラジルで録音。アルゼンチン、ベネズエラなど現在はスペイン語圏にも本格的にその世界を広げ、現地のミュージシャンとセッションを重ねる。 2010 年にはウルグアイの巨匠ウーゴ・ファトルーソ(Pf)、ヤヒロトモヒロ(Per)と共に作り上げた「クレオールの花」を発表。同年8月は、国際交流基金主催で、ウーゴ・ファトルーソ、ヤヒロトモヒロとともに、アルゼンチン、ウルグアイ、チリのツアー、"TRANS-CRIOLLA"「響き合う地平の向こうへ」を開催し、各地の音楽、歴史と融合したその歌は、深い反響をよんだ。 在日地球人として、国境を軽々と越え続けるそのスケール感は圧倒的。時間と時間、土地と土地を繋ぎ、人々の普遍的な感情を歌うこと・・・これこそが松田美緒がもっとも大切にしていることであり、その歌声には彼女の旅する様々な地域の魂が宿っている。 沢田 穣治 Jyoji Sawada 作・編曲家、プロデューサー、ベーシストとして活躍。楽器はベースに限らず数種類の楽器も演奏。ショーロ・クラブでの活動と並行して、映画音楽・沖縄島唄・現代音楽・音響系作品の制作や、J-POPアーティストのプロデュースおよび作・編曲など、多岐にわたる音楽制作に携わっている。海外のアーティストとの活動も多く、サイモン・フィッシャー・ターナー、マルコス・スザーノ、アート・リンゼイ、ジャキス・モレレンバウム、ジョイスなど錚々たる音楽家との共演を果たしている。最新の演奏活動としては自身の室内楽アンサンブルユニット「架空線上の音楽(Baseof Fiction)」の活動、高木正勝氏(映像作家、音楽家)のツアーなどに参加。作曲家としては横浜市文化振興財団作曲家シリーズで 選出されたほか、2004年にはクラシック専門レーベル、 フォンテックから室内楽作品集『silent movie』もリリース。 2009年6月27日公開の20世紀FOX配給作品 「群青~愛が沈んだ海の色~」(中川陽介監督)の音楽監督も務める。 ベクトルの振り幅最大に、ジャンルやカテゴリーに囚われず、 沢田自らが五感で感じる演奏及び作曲に日々没頭中。

  • ¥ 2,400
  • ポップを中心に演奏、作編曲、プロデュースと多彩な活動の場を持ちながら武満を尊敬しモダン作曲にも思い入れるという沢田の室内楽集。邦楽器によるピンク・フロイドやらジャームッシュ映画のもじりやら、あ、いつかどこかで、を喚びさます音の仕掛けが面白い。 志村けんさんのコントで邦楽器のための作品の一部が使われていることを最近発見しました。 最高の天才コメディアンのコント、そのBGMに使用されたことはほんと光栄でありました。 ブラジル系室内楽トリオ ショーロ・クラブのコントラバス 奏者であり、作編曲家としても幅広いジャンルで活躍している沢田穣治。彼が書き溜めていた“現代音楽”を収録。独創的な響きを持った興味深い作品群。 収録曲 1.NANA 2.Petal 3.Motif 4.吹けよ風、呼べよ嵐(ピンクフロイド) 5.Overture 6.点と○とポーズそして、John L.との関係は単純ではありません 7.Bonevillage 8.Evoke 9.リトルトーイズ 10.時の上に寝そべる 11.Memories of N.Rota 12.サイレントムービー 13.光速不変の紙ひこうき 14.Epilogue musicians 1.古部賢一(オーボエ)、鈴木大介(ギター) 2.梅津和時(クラリネット、バス・クラリネット)、城戸夕果(フルート、アルト・フルート)、岡部洋一(パーカッション) 4.Kokoo:中村明一(尺八)、八木美知依(琴)、丸田美紀(十七弦) 6.工藤美穂、望月遼子(ヴァイオリン)、小原直子(ヴィオラ)、望月直哉(チェロ) 8.ダニエル・イアン・スミス(ソプラノ・サックス)、藤本隆文(マリンバ) 9.工藤美穂(ヴァイオリン)、小原直子(ヴィオラ) 10.田辺頌山(尺八)、栗林秀明(十七弦) 12.工藤美穂、城戸喜代(ヴァイオリン)、小原直子(ヴィオラ)、四家卯大(チェロ) 13.Kokoo:中村明一(尺八)、八木美知依(十七弦)、丸田美紀(琴)

  • ¥ 1,500
  • 三原淑治(ギター)沢田穣治(ベース)渡辺亮(パーカッション)3人のユニットによるアコースティックアルバム。 ジャズ、民族音楽、現在音楽などの様々な要素を含みながら気持ちの良いサウンドを聴かせる。