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映画「コザママ♪ うたって!コザのママさん!!」 サウンドトラック / 沢田穣治

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沢田穣治による中川陽介監督作品「コザママ♫ 歌って! コザのママさん!!」サントラがリリース

今こそ青春と人生を取り戻せ!
ベトナム戦争時、コザ照屋地区には黒人が集い、ソウルやR&Bを聴かせる店が数多く存在した。
その空気の中で育った少女たちは本格R&Bバンド『銀天ガールズ』を結成。そして『銀天ママサンズ』として復活した!
作中で炸裂した、ポップでキュートな沢田穣治のオリジナルR&Bのサウンドトラックアルバムが完成!

これまで自身でレーベルを立ち上げ「武満徹ソングブック」「No Nukes Jazz Orchestra」など数々の良質な音楽を産み出し高い評価を得てきた音楽家・沢田穣治が、2020年、さらなる高みを目指し新レーベルを立ち上げた「アンノウン サイレンス(Unknown Silence)」からのリリース。

「コザママ㽈 歌って ! コザのママさん !!」
2022年。コザの街を歩いた。ロックで有名なゲート通りじゃなく、コザ十字路近くの銀天街。コザの斜陽が叫ばれて長いが、なかでも銀天街は瀕死の状態に見えた。商店のシャッターが開いてない。たまに開いている店があっても、何の店なのかよくわからない。汗を拭きつつ、銀天街を抜けてさらに奥の照屋の街へ。その昔、黒人兵向けの歓楽街があった、通称「黒人街」だ。
1961年生まれの私より、年は上だろう。棟梁の手作り感満載の不思議な建築物が立ち並ぶ。紫、オレンジ、ピンク、水色。老いを隠すため厚く塗られたさまざまな色彩が、強烈な太陽に炙られている。誰かの夢の中にいるような気がした。同行した音楽家の沢田穣治は「なるほど。こりゃあ」と言ったきり、あとはずっとニコンのファインダーをのぞいている。ジョージさんに映画音楽をお願いする時は「ああだこうだ」と注文をつける必要はない。脚本を渡し、一緒に現場を歩けば、あとはこちらの想像を軽々と超えるスコアを書いてくれる。経験上そのことを知っている私は、「じゃあ、そんな感じで」と言って、銀天街を後にし、那覇に戻るとテビチ食べ放題の店で気の済むまでテビチを食べた。
「黒人街」が舞台の映画なので、音楽も「ブルースを」という私の注文に、ジョージさんが出した答えがこのサントラだ。黒人音楽を模倣することなく、いつもの沢田節に、ブラックミュージックのフレイバーを少々。
ジャンルの垣根など自由に飛び越し、遊ぶ。それがジョージさんのいいところ。出来上がった音楽を聞いて、脚本に新しいセリフが増えた。「ブルースも島唄も同じよ。悲しむ人に寄り添う音楽だもの」ジョニーさん演じる理事長が、古い持ち歌を聞かせた後でコザママたちに言う言葉。
そう。いい音楽に、ジャンルはいらない。



2023年10月20日、沖縄スターシアターズ系で公開の映画「コザママ♪」劇中歌「青鳩の島」。「でいご」「大丈夫」などヒット曲をもつjimama(映画初出演・初主演)が歌唱。
子どもを思う母親の気持ちをブルージーに歌い上げる!
作詞:中川陽介 作曲:沢田穣治
https://youtu.be/0IOvyBBKcD0?si=ocVdH8ItpnS_1n32

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